春を思わせるような陽気があったかと思うと真冬に逆戻りし、春と冬を行ったり来たりの2月でした。子どもたちにとっては何年かぶりに園庭で雪遊びが出来た冬でもありました。もう3月になりますね。やわらかなお日様の光や蕾のふくらみ、球根の芽の生長などから春の訪れを感じることが多くなります。3月は、明るくて温かい春に心を弾ませた子どもたちの笑顔と声が、園全体に響き渡ります。今年度も残り少なくなりましたが、卒園・進級に向けて一日一日を大切に感謝と喜びをもって、子どもたちと、また保護者の皆様と共に過ごしていきたいと思います。
 今年は新年度スタート早々に、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言の発令により、保育の縮小・自粛生活が求められ、これまでに経験したことのない目に見えない恐怖に怯える日々が続きました。保育が再開してからも、感染症対策として園生活や行事を見直しながら保育を進めてまいりました。いつの時にも保護者の皆様のご理解とお支えがあったこと、心より感謝しております。

 子どもたちの生活や遊びの中には、嬉しい事ばかりではありません。もちろん笑顔ばかりでもありません。特に集団生活という場においては、さまざまな葛藤の中で生活することも多くあります。不安や寂しさを味わうこともあると思います。しかし、どんな時にも受け止めてくれる友だちや保育者がいることで勇気が与えられたり、安心して過ごす事が出来たりするのだと思います。子どもたちは、友だちや先生たちと一緒に、嬉しい事もそうでないことも共に分かちあう日々を積み重ねてきました。友だちとの交わりを通して他者との違いに気づき、時には衝突したり悩んだりしながらも、それぞれが違うことを認め合い、理解し合うことで、他者と共に生きる力が育まれていくのだと思います。感染症のことを思うと不安な日々ではありましたが、子どもたちといると、「子どもたちは前に向かって生きている」ということを感じる日々でもありました。今を喜んで生き、そこにつながる未来に明日を楽しみにする子どもたちの姿に、私たちはどれほど希望を与えられたことでしょう。ありがとうございました。
4月には一人ひとり『新しい生活』が始まります。小学生になる子どもたち。新しいクラスへと進級する子どもたち。都合により幼稚園を変わる子どもたち。そこには希望もあり、緊張もあり新たな出会いがあります。どんな時でも神さまがそばにいてくださることを感じながら、これからも安心して過ごしていけるよう願っています。

園長 松尾 栄理香