子どもたちが植えたチューリップの球根が芽を出し、少しずつですが大きくなっています。今年は暖冬と言われており、広島市内の降雪の便りはまだ聞かれません。温かいことは過ごしやすくて良いのですが、やはりこの時期は白い息を吐きながら登園してくる子どもたちに「おはよう」と声をかけて迎えたいなぁという思いもあります。子どもたちが歌っている『まもり』《 略 さむいさむいふゆでも まけるなまけるなと まもってくださる かみさま》(幼児さんびかⅡ)私はこの歌を聞くと神さまの存在を身近に感じ、安心することができます。立春を迎え暦の上では春になりますが、子どもたちと一緒に冬の自然現象に関心を持ち、自然の不思議さを感じながら春を待ちたいと思っています。
 この時期になると、子どもたちの活動の場面には、穏やかで落ち着いた空気が漂っています。これは、友だちと共に園生活を営む中、時間の積み重ねの中で培われてきたのだと思います。‟3学期にはクラスが一つの家族にようになる“と言われますが、子どもたちを見ていると本当にその通りだなと感じることがあります。先日、3歳児が「いってきま~す」といって担任に見送られながら2階に上がっていきました。その様子はまさに、一軒のお家から子どもが遊びに出かけるところをお母さんが見送っているという情景と重なり、とても和やかな空気に包まれており笑みがこぼれました。子どもたちそれぞれが自分の居場所を見つけ‟基本的信頼関係”がそこにあるからこそ、子どもたちは安心して遊びに行くことができるのだと思います。日々の生活の中で、子どもたちは先生や友だちと心を通わせ、共に育ってきました。嬉しい事も悲しい事もみんなで分かち合ってきました。この共感性という感情は、子どもたちが成長する中で、相手に対する思いやりの心を育て、相手の悲しみ、苦しみを思いやることができる感情に発達していくのだそうです。子どもたちは本当に友だちのことをよく理解していると感じています。友だちの得意なこと、好きなことまたは苦手なことなど、その特性をよく分かっています。お互いの違いを認めあうことで築かれた信頼関係を基盤に、これからも友だちとの交わりを深めて、心を育んでほしいと願っています。
園長 松尾栄理香[gallerylink=”file” ids=”19896″]