一年の中で、寒さが一番厳しい季節。大寒というその字の示すとおり、特に今年は雪の舞う日が多く、寒い寒い日が続いています。大人は寒いと背中も丸くなり、脚はすくみ、顔もしかめっ面になりがちですが、子どもたちは、雪と友だちになり、寒さでさえ楽しむ姿があります。
寒い日の降園時、上靴で帰っている子どもがいたので、「きょうも、おみずであそんだの?」と尋ねると、「だってね、あきだからおみずあそびしたんだよ」という言葉が返ってきました。「え~、いまはさむいさむいふゆなんですけど…」と言うと、「だって、おひさまがでてきもちよかったんだもん!!」と満面の笑みで話してくれました。「おひさま、きもちよかったんだ~。じゃあ、いいかぁ。」と私もにっこり笑いました。空気の冷たさや水の冷たさを感じたり、氷が張る不思議さに興味を持ったり、また、寒い中でも、おひさまに当たるとその暖かさに気づいたり…と、この時期ならではの自然現象に心動かされる場面がたくさんあります。暦の上ではまもなく立春を迎えます。寒さの中にも、小さな春の訪れを感じ、堅い木の芽や球根の芽の中にはちゃんと春に向けて準備が進んでいることでしょう。そして、子どもたち一人ひとりも、また一つ大きくなる春に向けて、“ちから”が備えられていることでしょう。
 2月は、Love&Peaceコンサートが行われます。4月からクラスでいろいろなことを友だちや先生と話をしてきました。自分の思っていることを表現する、伝える。友だちの思っていることに耳を傾け、共感することもあれば、自分の知らないことを知ったり、いろいろな考え方があることを知る。この積み重ねと、遊びや生活を通して共に過ごした仲間との絆の中で行われるこの時期の話し合いは、私たちが思う以上に深まり、愛や平和について考える貴重な時間となります。『“Love(愛)”って大好きってこと!ハート♡マーク。みんなが言葉で伝えたら嬉しい気持ちになる。元気がわいてくる言葉。』『“Peace(平和)”って、嬉しいこととか楽しいこがいっぱいあること。ちゃんと、元気に友だちといっぱい遊んで、いっぱい寝たら平和になる。お友だちを大切にする。みんながなかよくすること。ばくだんをおとさないようにすること。』この子どもたちが伝えてくれた言葉は、本当に深いメッセージだと思います。子どもは素直に気持ちを伝え、そうしようとします。でも私たち大人は簡単なことのようで、なかなか行動に移せないところがあるように感じています。これからの未来を担う幼な子の言葉に耳を傾け、世界が愛に満ちあふれ、平和になるようにと願います。 園長 松尾 栄理香